肩関節痛やバンザイしたときに真っすぐキレイに上がらない方がいらっしゃいますが、
この原因の一つに脚の筋肉の縫工筋があります。
特に真っすぐ腕を上げて耳に当たりにくい方は少なからず縫工筋の影響があるかもしれません。
縫工筋ですが、以前書いたことありますが骨盤から膝の内側に付く筋肉で緊張すると
・骨盤の前傾(反り腰)
・膝の痛み
を引き起こします。
また筋膜で大きく全身を見たときに縫工筋は骨盤を介して広背筋とつながり、広背筋は上腕骨の前面に付着します。
ちなみに広背筋は筋膜のつながりとして、お尻の筋肉とつながりを持ちます。
どちらも筋膜の流れ「アナトミートレイン」の上ではファンクショナルライン(機能線)と呼ばれています。
肩関節が屈曲(バンザイ)したときに、動きの制限や痛みがある方にはよく見ているポイントになりまして、
肩関節まわりの筋肉とほぐしたり、動かしたりするのはもちろんですがファンクショナルラインを意識しながら施術を行っています。
例えば、右肩が上がらない方であれば右の縫工筋は問題を起こしていることが少なくありません。
つながっている広背筋は腕の前面に付着するため緊張すると巻き肩になります。
また縫工筋は骨盤の前傾(反り腰)にも作用します。
症状によっては膝も影響があるかもしれません。
付着している流れを追い、原因を絞り込んでいきます。
姿勢や動作を見てからになりますが、バンザイがしにくい場合は縫工筋を先に緩めていきます。
施術後、動作を確認して可動域が上がっていれば原因としてこれからの施術の中に組み込んでいきます。
まとめると、
・肩関節が屈曲(バンザイ)しにくい
・骨盤が前傾(反り腰)
・巻き肩、肩甲骨が外側に流れている
・縫工筋の動作確認で可動制限がある
などあれば縫工筋の関与がある可能性があり、それを疑って施術していきます。
肩が痛いのに脚の施術を受けるとほとんどの方が「なぜそこ?」となりますが、動作の確認行って動きが良くなるのがわかると驚かれます。
もちろん、これが全てではないですし肩関節痛や五十肩であればもっと見るべき箇所があります。
他に見るべき点はまた書いていきます。
ありがとうございました。