はじめに
背骨は体を支える柱であると同時に、自律神経の通り道でもあります。
背骨の動きや姿勢の崩れは、呼吸の浅さや血流の低下につながり、自律神経のバランスを崩す要因となります。
今回は、整体の視点から背骨と自律神経の関係をわかりやすく解説します。
背骨と自律神経のつながり
自律神経は、脳から脊髄を通って全身に広がっています。
脊髄は背骨(椎骨)の中を通るため、背骨の動きや配列が乱れると、神経の働きに影響が出やすくなります。
胸椎(背中の中央):呼吸や心臓、消化器系と関係
腰椎(腰):下肢や骨盤内臓と関係
頸椎(首):頭部・肩・腕と関係
背骨の動きが悪くなる原因
長時間の同じ姿勢(デスクワーク・スマホ操作)
筋肉の過緊張やバランスの崩れ
猫背や反り腰などの姿勢不良
運動不足による柔軟性低下
背骨の柔軟性がもたらす効果
呼吸が深くなる
背骨と肋骨の動きが良くなることで、横隔膜がしっかり動く。血流が改善する
背骨周辺の筋肉が柔らかくなることで血管が圧迫されにくくなる。自律神経の切り替えがスムーズになる
交感神経・副交感神経のバランスが整いやすくなる。
整体での背骨アプローチ
頸椎〜腰椎まで全体をゆるやかに動かす手技
呼吸に合わせた胸郭・肋骨の調整
骨盤の位置を整えて背骨全体の負担を軽減
セルフケア
キャット&カウ(四つ這いストレッチ)
四つ這いになり、息を吸いながら背中を反らせる(胸を開く)
息を吐きながら背中を丸める(おへそを見る)
ゆっくり10回繰り返す
タオルを使った胸開き
丸めたバスタオルを背中の中央に敷く
両腕を広げて深呼吸を繰り返す
1日5分程度
東洋医学的な補足
背骨の両脇には**膀胱経(ぼうこうけい)**と呼ばれる経絡が通ります。
この経絡上には、各臓器に対応する「背部兪穴(はいぶゆけつ)」というポイントがあり、整体では手技でやさしく刺激することで内臓や自律神経の働きをサポートします。(※鍼灸ではなく、手技によるケア)
まとめ
背骨は自律神経の通り道で、柔軟性が体調に直結する
背骨全体の動きを改善することで呼吸・血流・神経の働きが向上
日常的なストレッチや整体でのケアが効果的
次回は「部位別アプローチ(首・腰・頭部)と自律神経」について解説します。