はじめに
自律神経のケアは「全身」を整えることが基本ですが、特に首・腰・頭部は密接に関わる重要なポイントです。
部位ごとに役割や影響が異なるため、それぞれに合わせたケアを行うことが、自律神経のバランスを整える近道になります。
1. 首(頸椎)と自律神経
役割と影響
脳と全身をつなぐ神経・血管が通る重要な部分
交感神経の多くは首の周辺を通っている
首こりやストレートネックは交感神経優位を助長
不調例
頭痛
めまい
目の疲れ
睡眠の質低下
整体的アプローチ
頸椎の配列を整える
首の後ろの筋肉(後頭下筋群)をゆるめる
肩甲骨の動きを改善して首の負担を減らす
東洋医学的補足
首の後ろの「天柱(てんちゅう)」「風池(ふうち)」は、頭痛や肩こり、自律神経調整に使われるツボとして知られます。整体では手技で優しくアプローチします(※鍼灸ではありません)。
2. 腰(腰椎)と自律神経
役割と影響
腰椎からは下肢や骨盤内臓に関わる神経が出ている
腰痛や反り腰は、腰椎の動きと神経の働きを妨げる
不調例
足のしびれ
冷え
消化器の不調
生理痛や婦人科系トラブル
整体的アプローチ
骨盤の傾きを調整し、腰椎への負担を減らす
腰椎の可動性を取り戻す
腹部のインナーマッスルを活性化
東洋医学的補足
腰の高さにある「腎兪(じんゆ)」や「大腸兪(だいちょうゆ)」は、臓器の働きと関連づけられるポイントです。整体ではこの周囲の筋肉をゆるめて血流を促進します。
3. 頭部と自律神経
役割と影響
自律神経の中枢(視床下部)がある
頭蓋骨の動きは脳脊髄液の循環に関わる
ストレスや疲労の影響を受けやすい
不調例
慢性頭痛
集中力低下
不眠
自律神経失調症状全般
整体的アプローチ
頭蓋(クラニアル)施術で頭部の緊張を緩める
顎関節や首の付け根の柔軟性を高める
呼吸のリズムを整えてリラックスを促す
セルフケアのポイント
首のストレッチ
耳を肩に近づけるように首を傾け、反対側の肩を下げる
20秒キープ×左右
骨盤ゆらし
仰向けに寝て膝を立て、腰を左右にゆっくり揺らす
腰の筋肉がゆるみ、腰椎の動きが良くなる
呼吸法
鼻から3秒吸い、7秒吐く
頭部の緊張を緩める効果
まとめ
首・腰・頭部は自律神経と特につながりが深い
部位ごとにケア方法を変えることで効果が高まる
整体では配列・柔軟性・呼吸の3つを整えることが重要
次回は「整体的アプローチと検査の流れ」について解説します。