肩こりや首の重さ、頭のだるさが気になる方に見られることがあるのが、肩甲骨の「挙上(きょじょう)」です。肩がいつもすくんだような状態で、力を抜こうとしても肩が下がりにくいタイプです。
肩が上がったままの状態が続くと、首や肩まわりの筋肉が休みにくくなり、肩こりや頭の重さにつながることがあります。
肩甲骨の「挙上」とは?
肩甲骨が本来の位置より上のほうへ引き上げられた状態を「挙上」といいます。
肩がすくんだように見え、首と肩の境目がわかりにくくなるのが特徴です。
挙上が起こりやすくなること
① 首から肩の筋肉の緊張
デスクワークや緊張で肩に力が入り続けると、首から肩にかけての筋肉(僧帽筋の上部や肩甲挙筋)が縮こまり、肩甲骨が引き上げられたままになりやすくなります。
② 呼吸が浅い
浅い呼吸が続くと、首や肩の筋肉を使って息を吸うクセがつきやすくなります。このクセが、肩が上がったままの状態を続けやすくします。
③ 緊張やストレス
緊張しているときは、自然と肩をすくめるような姿勢をとりやすくなります。
こんなときに気づきやすいです
- 肩こり、首の重さがある
- 後頭部のあたりが重く感じる
- 呼吸が浅い気がする
- 背中や鎖骨のあたりが張る
- 寝ても疲れが取れにくい
このような場合は、まず医療機関へご相談ください
次のような場合は、セルフケアや整体よりも先に、医療機関へご相談ください。
- 突然、これまでにない強い頭痛が起きた
- 手足のしびれや力の入りにくさ、ろれつが回りにくいなどの症状がある
- 息苦しさや胸の痛みがある
- 痛みがだんだん強くなっている
セルフチェック
- 鏡の前に立ちます
- 両肩の高さを見ます
- 片側だけ高い、または両肩がいつも上がっている場合は、挙上のクセがあるかもしれません
力を抜いても肩が下がらない方や、「深呼吸して」と言われると肩が大きく動いてしまう方も、肩に力が入りやすいのかもしれません。見た目だけでは判断できないので、目安として考えてください。
セルフケアのポイント
どれも、痛みの出ない範囲で行ってください。痛みが強くなる場合は、無理に続けないでください。
① 首から肩の力を抜く
反対側の手で、鎖骨の上から首すじにかけて軽く触れながら、ゆっくり深呼吸します。力を抜く感覚をつかみます。
② 肩甲骨を下げるエクササイズ
- 壁に背中をつけて立ち、肩を下へすべらせるような意識で呼吸します
- 5秒キープ×10回が目安です
③ 呼吸を見直す
胸で息をするのではなく、お腹をふくらませる呼吸(腹式呼吸)を意識します。首や肩ではなく、お腹まわりを使って呼吸するクセをつけていきます。
④ 休む時間をつくる
首や肩は、緊張が出やすい場所です。姿勢の見直しだけでなく、休息や入浴、ゆっくりした呼吸も大切です。
まとめ
肩甲骨の挙上は、がんばりすぎている方に多い姿勢です。胸を張ろうと意識しすぎたり、緊張して肩をすくめたりすることで、肩甲骨が上がったままになりやすくなります。
大切なのは「力を抜く感覚」です。呼吸を深め、首や肩の余分な力を手放していくことが、姿勢を見直す一歩になります。
当院では、首や肩だけでなく、全身の筋肉の緊張を見ながら施術しています。肩こりが中心の方は肩こり・首こりのページ、頭の重さが気になる方は頭痛のページもご覧ください。








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